- 頑張ってブログを書いているのに全然アクセスが増えない
- ブログでホームページに集客したいがやり方が分からない
この記事では、なぜブログがホームページ集客に向いているかを紹介し、集客に強いブログの書き方について説明します。
目次
中小企業・自営業のホームページ集客にブログが最適な5つの理由
広告宣伝費がふんだんに使えるわけでもなく、人材でも豊富ではない我々中小企業・自営業がインターネットで集客しようとするときに最適なツールは間違いなくブログでしょう。
その理由は大きく以下の5点です。
- 「未来のお客様」へ直接アプローチできるから
- ブログ記事がインターネット上に蓄積されることで継続的な集客が可能となるから
- 文章を通じてお客様へ安心感を与えることができ、良質なお客様の獲得が可能であるから
- 比較的簡単に、そして繰り返し情報発信ができるから
- 低コストで始められ、続けられるから
それでは、ひとつずつ説明していきましょう。
「未来のお客様」へ直接アプローチできる
街なかでチラシを配布するとき「未来のお客様」だけにチラシを渡すことは不可能です。
道行く人たち(もちろん、性別や年代で渡したり渡さなかったりということはあるでしょうが)にチラシを渡し、その中に隠れているであろうお客様を見つける、という気の遠くなる作業です。
しかしブログであれば、 「未来のお客様」だけに記事を読んでもらうことが可能です。
- 腰痛に悩まされていて、整骨院を探している〇〇市のAさん
- 会社の設立に際し、司法書士を探している■■町のBさん
Aさんは「腰痛 整骨院 〇〇市」と、Bさんは「会社設立 司法書士 ■■町」とインターネットで検索することでしょう。
もしあなたが、Aさん、Bさんに向けたブログ記事を書いていたら、 Aさん、Bさんはあなたが書いた記事を目にする可能性が高いでしょう。
「未来のお客様へのアプローチ」とはこういうことです。
ブログ記事がインターネット上に蓄積されることで継続的な集客が可能となる
投稿したブログ記事は全てインターネット上に(半永久的に)残ります。
有益な内容、良質な情報であれば記事の新しい古いに関係なくGoogleやYahoo!の検索結果で上位に表示されます。
したがって、ブログに有益な記事を書けば書くほど検索上位に表示される記事が増え、継続的な集客が可能となります。
ブログのページビュー(アクセス数)は多ければいいというものではありませんが、仮に1記事あたり1日のページビュー (アクセス数) が10回という記事があったとしたら、同様の記事が10記事あれば月あたり100ページビュー、50記事あれば500ページビューの像となります。
文章を通じてお客様へ安心感を与えることができ、良質なお客様の獲得が可能である
専門性の高いブログ記事は、読み手の不安感を軽減してくれます。また、ブログ記事に出てくる書き手の人柄や考え方に共感する方も出てくるでしょう。
このように、ブログを読んで興味を持ってくださった「お客様」は、クーポン持参で来店するといった“価格重視のお客様 ” とは異なり、良質なお客様といえるでしょう。言い換えると、あなたの「ファン」になり得る方です。リピーターになってもらえる可能性も高いといえるでしょう。
チラシやダイレクトメールといった広告と異なり、継続発信が可能であるブログだけが持つ特徴です。
比較的簡単に、そして繰り返し情報発信ができる
ホームページの制作とは異なり、ブログでの情報発信には専門知識は不要です。
誰でも手軽に情報発信を始めることができ、何度でも記事を書くことができます。もちろん、書いた記事の修正も可能。公開済みの記事を詳しく書き直したい、分かりやすく書き換えたいときにも、簡単に修正することができます。
一度制作したら修正のきかないチラシやパンフレットといった紙の広告とは大違いです。比較的簡単に、そして繰り返し書け、何度でも書き直せるのがブログの特徴のひとつです。
低コストで始められ、続けられる
他の集客方法に比べると、ブログは始めるのも続けるのも低コストです。
例えば、ライブドアブログ、はてなブログなどの無料ブログサービスを使えば費用を一切かけずにブログを始めることができます。
ただし、無料ブログサービスはサービスの提供が突然終わる可能性もありますので、 WordPress(ワードプレス) を使い、独自にブログを立ち上げた方が良いかもしれません。
ドメインを取得し、サーバーを新たに借りるとなると若干の費用がかかりますが、それでも年間1万円程度で済ませることも可能です。
無料ブログサービスとは異なり、ブログのデザインを自由に行えるのは大きなメリットといえるでしょう。
ホームぺージ集客に強いブログ記事を書くためのポイント
「誰に」ブログを書くか
ホームページ集客、ブログ集客についての記事にはよく「ブログはペルソナを意識して書きましょう」と書かれています。
ペルソナとは年齢、性別、職業、趣味などを組み合わせることによって想定した架空の顧客像のことを指すマーケティング用語です。
ペルソナの例:40歳・男性・医師・野球が趣味(実際には氏名、居住地、年収など細かく設定します)
しかし、ペルソナを設定するのに時間がかかったり、決めたペルソナを意識するあまりブログ記事が書けなくなってしまっては本末転倒です。
そこで、私はまず「あなたの会社の商品・サービスを使ってほしい人」(=ターゲットユーザー)を思い描くことをおすすめしています。ペルソナほど細かく決める必要はありませんが、年代と性別、職業くらいは具体的にイメージしておきましょう。
このときの注意点がひとつ。
多くの人に自社の商品・サービスを使ってほしいという気持ちはよく分かります。
だからといって「全ての年代の男女」をターゲットユーザーとして思い描くことだけは絶対にやめてください。
「世間一般」に向けたブログは結果として誰にも響きません。
ブログの集客効果を最大限に発揮するためには、できるだけ絞り込んだターゲットユーザーに向けて記事を書く必要があります。
「何を」ブログに書くか
ブログを読んでほしい相手がペルソナであってもターゲットユーザーであっても、必ず読み手を意識した内容の記事を書きましょう。
具体的には、以下の4点を意識した記事を書きます。
- ペルソナ/ターゲットユーザーに伝えたいこと
- ペルソナ/ターゲットユーザーに知ってもらいたいこと
- ペルソナ/ターゲットユーザーが知りたがっていること
- ペルソナ/ターゲットユーザーの悩みが解決できること
「どのように」ブログを書くか
私は、ホームページ集客のためのブログを書く際、以下の3点を常に意識しています。
ターゲットユーザーが使う検索キーワードを考える
ペルソナ/ターゲットユーザーの気持ちになって、検索キーワードを考えます。
ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)を使うと、関連するキーワードを簡単に抽出できますので非常に便利です。
ここで考えたキーワードが、ブログ記事作成の肝になります。
キーワードを組み合わせる
あなたが何かについてインターネットで検索するとき、 「お茶 飲み方」や「テニススクール 初心者 小倉北区」のように 2つ以上のキーワードを組み合わせて検索しますよね?
お茶の飲み方を知りたいときに「お茶」というキーワードだけで検索したり、小倉北区にある初心者向けテニススクールを探しているときに「テニススクール」 というキーワードだけで検索したりすることはまずないと思います。
このように、「読者目線」で考えたキーワードを2つ、または3つ組み合わせた検索結果に表示されるブログ記事を作成します。
キーワードの組み合わせが決まれば、おのずから記事のテーマが決まってきます。
このとき、書く記事のテーマを20~30本程度最初に考えておくと、パソコンを立ち上げるたびにテーマで悩まずに済みます。
キーワードに沿って記事を作成
それでは、このキーワードに沿って記事を作成しましょう。
このとき、すぐに記事を書き始めず、実際にこのキーワードを使ってGoogleで検索することをお勧めします。
ここで表示されるのが「競合記事」。
どの「競合記事」よりも丁寧で分かりやすい記事を書きましょう。
ここで注意しなければならないことが2点あります。
まずは競合記事をコピペしてしまうこと。他記事のコピペは絶対に厳禁です!
逆に、競合記事からあまりにかけ離れている内容の記事を書くこともおすすめできません。
Googleの検索結果は最適化されており、競合記事=検索結果として適している、つまり検索ユーザーのニーズに合った記事であるからです。
読みやすいブログを書くために意識すること
キーワードに沿ってとても詳しい内容のブログを書いたとしても、読みやすくなければ、読者は途中で離脱してしまいます。
ここからは、読みやすい文章を書くために意識することを5つ紹介します。
- センテンスを短くする
- 多くの人が知っている言葉を使う
- 漢字を多用しない
- 同じ語尾を繰り返さない
- 書き終えたら音読する
センテンスを短くする
ひとつの文章の中にたくさんの情報を入れようとしていないでしょうか。
一文に多くの情報が入った文章は主述関係もはっきりせずに、読み手の混乱を招くことが少なくありません。
読みやすいのは一文40文字程度といわれています。
これを超えるようでしたら、文章を分けることをおすすめします。
多くの人が知っている言葉を使う
ペルソナ/ターゲットユーザーにのみ向けて書いた文章とはいえ、専門用語の多用はおすすめできません。
なぜなら、ペルソナが専門用語を知っているとは限らないから。
知らない専門用語がたくさん出てくる文章は読みやすいでしょうか。
ペルソナ/ターゲットユーザーの離脱を防ぐため、専門用語は多用せずにできるだけ多くの人が知っている言葉に言い換えましょう。
もちろん、ペルソナ/ターゲットユーザーに専門用語を知ってもらうことは大切なことですので、文章内できちんと説明できればベストです。
もし、ブログ内で専門用語を使っていないことで、読者に軽く見られたとしましょう。
その読者は、あなたの「お客様」になり得る人でしょうか。
漢字を多用しない
ブログ初心者にありがちなのが、記事内で漢字を多用すること。
ひらがなで書くと文章が幼い感じがする、というのがその理由でしょうか。
しかし、漢字を多く使っているからといってページビューが増えるわけでも、より読者の役に立つというわけでもありません。
漢字の多い文章は堅苦しく感じてしまう方も多く、それがきっかけで親近感を盛られにくくなる、といったこともあるようです。
例えば、以下のような表現は特にこだわりがなければひらがなで表記しましょう。(右の行の表記を使う)
出来る | できる |
又は | または |
等 | など |
更に | さらに |
後で | あとで |
何処か | どこか |
同じ語尾を繰り返さない
漢字の多用と同じくらい、ブログ初心者にありがちなのが、同じ語尾を繰り返してしまうこと。
まず、この文章を読んでみてください。
大橋は西鉄福岡(天神)駅まで4駅・7分と、都心へのアクセスは抜群です。
大橋駅前からは福岡空港国際線ターミナル行きのバスが1日54便運行されています。
また、大橋駅からは西鉄バスの「駅から100円・駅まで100円バス」の利用が可能です。
ちょっとしたお出かけに便利です。
正直、あまり読みやすくはありません。
なぜなら、語尾が「~です。」「~ます。」 「~です。」 「~です。」 となっており、ややリズムが悪いから。
しかし一部を変えるだけで、読みやすさが随分と変わってきます。
大橋は西鉄福岡(天神)駅まで4駅・7分と、都心へのアクセスは抜群。
大橋駅前からは福岡空港国際線ターミナル行きのバスが1日54便運行されています。
また、大橋駅からは西鉄バスの「駅から100円・駅まで100円バス」の利用が可能。
ちょっとしたお出かけに便利です。
いわゆる「体言止め」を使うことで、リズムの良い文章を書くことが可能になります。
書き終えたら音読する
良い文章はスムーズに読めます。
まるで小学生が書いたようなこういった文章、果たして読みやすいでしょうか。
特に自分で書いた文章であれば、スムーズに読めないほうがおかしいでしょう。
にもかかわらず、スムーズに読めない箇所があったら、それはまだ改善の余地があるということです。
スムーズに読めるようになるまで書き直しましょう。
ブログは「量」より「質」
「量は質に転化する」という言葉があります。
この言葉を引用して「毎日ブログを書きましょう」と指導する方が少なくありません。毎日ブログを書くことが望ましいかはともかく、数多く書けばその分上達も早いでしょう。
ただし、これはあくまで正しい手法で書いた場合に限ります。
間違ったフォームで何百回素振りをしても決してバッティングが上達することがないのと同様、考えもなしにただ文章を書きなぐるだけではブログを使った集客など夢のまた夢です。
この記事を参考に、ペルソナ/ターゲットユーザーに確実に届く、有益な記事を生み出していきましょう。
ブログ集客は難しくない
最後にお伝えしたいのが、ブログを書くことを「目的」にしないということ。
「目的」はブログを使ってホームページに集客し、問い合わせや売上の増加となど、ビジネスにつなげることです。ブログを書くことは、あくまでそのための「手段」でしかありません。
ブログを使ってのホームぺージへの集客を「難しい」「できない」などと言う人は決して少なくありませんが、そういう人たちはほぼ全員ブログを書き続けることができなかった人たちです。
正しい方法でブログを書き続けることができれば、ブログを使ってのホームぺージへの集客は決して難しいものではありません。
正直いうと、ブログを書くことでビジネスにつなげられるまでは時間がかかります。効果が出るまでには早くても数カ月、業種・業界によっては1年以上かかることもあります。
しかしながらブログのいいところは、一旦集客効果が出始めると、その後も効果は持続すること。ブログを書き続けていればさらに効果は上向くでしょう。
ホームページへの集客方法はいくつもありますが、費用対効果を考えると無料または低コストで始められるブログが一番優れています。
ブログを始めるのに遅すぎるということはありません。
明日から、いや今からブログ集客を始めてみませんか?